コロナコロリのデータからタイピング上達のヒントをお伝えします。
「ん」は場合によってNキー1回で打てることはわかったけど、Nキー2回で慣れちゃったんだ。場合分けを考えるが大変なんだけどNキー1回に慣れていったほうがいいのかな・・・?
「ん」の後の文字が「あ」「い」「う」「え」「お」「な」「に」「ぬ」「ね」「の」「や」「ゆ」「よ」以外の文字のときにはNキーを1回押して次の文字を入力できるんだ。
でも、打ちながら判断するのはなかなか大変だよね。
データから、Nキー1回の人とそうでない人との違いを見てみよう。
これで僕もタイピングマスター!
「ん」の打ち方の違いによるスコア分布データ
コロナコロリの各プレイヤーのベストスコア取得時のデータから、スコアとN1回率の関係をグラフにしてみました。ここでN1回率は以下の式で求められるもので、N1回で「ん」が打てるものをどれだけN1回で打ったかの割合です。
N1回率 = N1回で「ん」を打った数 ÷ 出た問題の中で「ん」をN1回で打てる総数
例えば「へんいかぶ」「でおきしりぼかくさん」「かんせんけいろ」の3つの問題が出た場合、
・「へんいかぶ」の「ん」は次の文字が「い」なのでN1回では打てないパターン。
・「でおきしりぼかくさん」の「ん」は最後の文字なのでN1回では打てないパターン。
・「かんせんけいろ」の2つの「ん」は次の文字が「あ」「い」「う」「え」「お」「な」「に」「ぬ」「ね」「の」「や」「ゆ」「よ」ではないので2つともN1回で打てるパターン。
よって、この場合、出た問題の中で「ん」をN1回で打てる総数は2となります。
このときに「ん」を何回N1回で打つかによって以下の3つのケースのどれかになります。
1.「かんせんけいろ」の「ん」を2回ともN1回で打った場合
N1回で「ん」を打った数は2になるので、N1回率は 2÷2=1 (100%)
2.「かんせんけいろ」の「ん」をどちらか1回をN1回、もう1つをN2回(XN)で打った場合
N1回で「ん」を打った数は1になるので、N1回率は 1÷2=0.5 (50%)
3.「かんせんけいろ」の「ん」を2回ともN2回で打った場合
N1回で「ん」を打った数は0になるので、N1回率は 0÷2=0 (0%)
グラフは次のようになりました。
横軸: N1回率
縦軸: スコア
色が濃いほどデータ数が多いことを表しています。
相関係数は0.26。弱い相関でした。
このデータから読み取れることは、以下の通り。
- N1回を使わない(N1回率が0)人は低スコア~高スコア手前まで広く分布している
- N1回を100%使う(N1回率が1.0)人は中スコア~高スコアに分布
- N1回を使うときと使わないときが混在している(N1回率が0と1の間)人も多いが、N1回率が大きいほうがややスコアが高くなる傾向がある
ここから考えられることは、
- N1回を使わなくてもNNやXNを十分速く打てれば高スコア手前まで狙える
- N1回を使い始めたときは判断に時間を取られたりミスしたりしてスコアが落ちる可能性がある
- 高みを目指すならN1回をマスターすべき
おわりに
そこそこ速く打てればOKなら、無理してN1回を覚えなくても良さそうです。
一度、「新幹線で」をN1回×3で打ってみて、これはいいかも!と思ったら練習してみましょう。慣れないうちは逆に遅くなることもあると思いますが、その先に得られるものがあることをデータは示してくれています。
特に若い方は習得も早いし、これからのキーボード人生も長いと思うので、メリットが大きいと思います。若くない方も・・・がんばりましょう!
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