tokです。こんばんは。今日は修理体験記です。
この記事のまとめ
- Nintendo Switchのプロコンのスティック修理は電子工作初心者には大変。
- ジョイコン修理がレベル1ならプロコン修理はレベル10くらい必要。
- だけど諦めずに頑張れば、(きっと)できるし楽しい。
- 道具大事。
注意
- 自分で分解して修理すると保証対象外となります。修理してもらえなくなります。
- 最悪壊れて直せなくなることもあります。
- 保証が心配な人は事前に保証書などで内容をよく読んでくださいね。
- 自己責任で対応できる方のみトライしてみてください。
問題
Nintendo Switchのジョイコンドリフト問題。
触ってないのに勝手に動いたり、押した方法に動かなかったり。
Switchを持つ全家庭が悩まされているのではないでしょうか。
任天堂公式サイトによるとNintendo Switchの累計販売数量は8,904万台(2021年6月末時点)。
コロナ禍でゲーム需要が増加する中、これは1つの社会課題といっても過言ではないでしょう(?)。
ジョイコンドリフト問題というけれど、プロコンでも発生します。
我が家はジョイコン6つ、プロコン3つありますが
そのうち過去にジョイコン4つ、プロコン2つで発生しました。
購入後1年くらいで発生している感じです。
最近購入したものはまだ発生していない、ということかなと。
保証期間内のものは修理依頼して対応してもらいましたが、
保証期間外になったものは修理に出さず、だましだまし使ったりしていました。
娘は最近ずっとジョイコン使っていてプロコンは最近使われていない様子・・・。
プロコン直したら使う?
今、使ってないし。使わない。
いや、プロコンの調子悪くなる前はずっとプロコン使っていたし、
プロコンの元気な姿を見たら喜んで使ってくれるに違いない。
修理費用
保証期間内? | 修理費用 |
---|---|
期間内 | 送料含め無料 |
期間外 | プロコン参考価格 2,750〜4,290円 + 京都府への送料 |
保証期間内ならよほどの理由がない限り、正規の修理で良いでしょう。
使えない期間は出てきてしまいますが、確実に修理してくれますし、
保証も続くはずです。
悩むのは保証期間外。プロコン新品が今日時点なら6,645円で売っていますので、
送料などを考えたら場合によっては新品と同じくらい費用がかかるかもしれません。
自分で修理する場合は以下の費用がかかります。
- 交換部品代
- 必要な道具代
必要な道具
購入したもの
1. プロコン部品 4個セット
2. はんだ吸い取り線
3. はんだ
4. 替こて先 R-48B
持っていたもの
- はんだごて KX-30(同等品はKS-30Rとのこと)
- はんだ台
- プラスドライバー
- 無水エタノール
- 綿棒
- ティッシュ
その他、動画に出てくる、ひっぱるやつ
・海苔が入っていた円柱形のプラスチック容器
・輪ゴム
・ダブルクリップ
上記部品で作ってみたけど、取れなかったので無くても大丈夫かと。
修理体験記
というわけで、ここからがプロコンを自前で修理した体験記です。
これからチャレンジする人、チャレンジしている人に少しでも参考になれば。
1日目
あすか修繕堂さんの動画で予習。こんなノウハウを惜しげもなく公開していただき、ありがとうございます。
それにしても半田が溶けにくい。
購入した鉛入りの半田は溶けるけど、もともと付いている半田がそのままだと溶けない。
鉛フリーのものは融点が高いとあったので普通のはんだごてだと溶けないのかな?
購入した半田を溶かして乗せてやるとなんとか一緒に溶けるみたいだけど・・・。
こての先っぽだと溶けにくいので、こての上のほうが溶けやすいのでそこを使ってみたり。
・・・すごく作業しにくい!
スティック部品がどうしても取れなくて断念。(深夜作業なので明日のことを考えて就寝)
部品を取るためには半田吸い取り線ではダメで、半田吸い取り器が必要とある。
電動、手動とあって電動が使いやすいらしいけど高い・・・。
手動でもちょっと高いな・・・。
修理費浮かそうと思っているのに変わらなくなっちゃうもの。
2日目
色々なサイトを見て勉強。スティック部品全体を交換する必要はなく、スティック部品に付いている緑色の部品だけ交換すれば直るらしいことを知る。
緑色の部品だけなら
・半田吸い取り器不要。半田吸い取り線でいけるらしい。
・取り外し部品も少なく、難易度大幅ダウン
これなら出来るのでは!
なお、スティックコントローラの上下の動きがおかしいときは右の部品、
左右の動きがおかしいときには下の部品を替えればいいとのこと。
交換できたものの、スティックコントローラーの下がずっと入りっぱなしになる。
違う緑色の部品に替えてみても下が入りっぱなし。
右の緑色の部品を付けない状態で試してみても下が入りっぱなし。
つながってはいけないところがつながってしまっている?
つながらなければいけないところがつながっていない?
右の緑色の部品が無い状態でも下に入りっぱなしになるということは、
緑色の部品と基板がつながることでニュートラルの状態になるってことかな?
ということは、つながらなければいけないところがつながっていないのかな?
1日目に無理やりスティック部品を外そうとして、はんだが残った状態でグリグリしたから基板の上の
金属部分が外れてしまったんだよね・・
このせいかな。
このせいで電気流れる部分が切れてしまった?
でも半田が乗っていれば電気流れるはず・・・。
それとも基板熱しすぎて壊れてしまった?
もう一度あすか修繕堂さんの動画を見直す。
誤動作の原因は
・繋がるべきところが繋がっていない。
・繋がらないべきところが繋がっている。
ですよね。
その原因として、”基板にはんだペーストやフラックスが残っている”
その対策として無水エタノールできれいに拭き取るとのこと。
家にあった無水エタノールでティッシュやキッチンペーパーで拭き取ってみたり、
半田付けなおしたりしてみたものの、現象解決できず、断念。就寝。
スティック押し込んだときのカチッという音も弱いし、
やっぱり緑色の部品だけでなくスティック部分も取り替えないとダメかなぁ。
3日目
とにかく半田が溶けなすぎて効率が悪いので、
半田ごてを新調しようとする。
今までのものはニクロムだったので、今風と言われているセラミックにしようかと考える。
そんな中、本体よりもこて先大事!な記事を見る。
どうやらこて先は消耗品のようだ。
そもそも今使っているはんだごてを買ったの15年くらい前かも・・・。
これを見ると本体に付いてくるこて先はダメで、良いこて先に変えるべし、とある。
調べてみたら良いこて先も200円程度。
まずはこて先変えて試してみよう。
こて先の交換。
表裏のねじを外し、古いこて先外し、新しいこて先を付けて、ねじを元通り締めるだけ。簡単!
めっちゃ半田溶ける・・・・!!!
すごくはかどる・・・。
今までの苦労はなんだったんだ・・・。
緑色の部品を2つ外した後、それ以外の部品の半田も、はんだ吸い取り線でキレイに吸い取った。
スティック部品を引っ張ってみたら少し動くような。
さらにはんだ吸い取り線で吸い取ったらスティック部分取れた!
“はんだ吸い取り線では部品は取れない”、とか、”半田の海にすれば取れる” とか解説されていたけど、
しっかり吸い取り線で吸い取れば、吸い取り線だけでスティック部分も取れることもあるようです。
そして新品のスティック部品に交換。
テスト動作。
・・・下に入りっぱなし。
もうダメかも・・・
改めてあすか修繕堂さんの動画を念入りにチェック。
無水エタノールで基板をキレイにしているとき、ティッシュ(布?)だけでなく、
歯ブラシや綿棒で念入りにキレイにしている。
再度、接続部分の半田の微調整、そして
無水エタノールを使ってティッシュと綿棒で基板をキレイにする。
結果・・・
直りました!!!
なんという達成感。
そしてこの勢いのまま、もう1台動作不良のプロコンの修理に着手。
事前にスティック動作を確認すると、上下にふらふらしている。
上下がおかしいときは右の部品の交換。
新しいこて先なら、もともと付いている半田も普通に溶けた。1日目の時間を返してほしい。
吸い取り線で吸い取り、グリグリ引っ張って、引っかかってそうなところにさらに吸い取り線。
緑の部品は簡単にとれた。
新しい緑の部品に付け替えてテストしたら、ちゃんと動く!
元通り組み立てて完成。
こちらは所要時間20分!
プロコン直ったよ!
使わないって言ったじゃん!
塩対応・・・。
いや、きっとそのうち使い出すはず・・・。
おまけ
ジョイコンはY字ドライバーさえあれば比較的簡単に交換できます。こちらもあすか修繕堂さんの動画がとても参考になります。
動かない場合はたぶん部品が悪いので交換してもらいましょう。
多めに購入して、届いたら一通り動作確認しておくと良いでしょう。
プロコンの部品は全部確認する気になれません・・・。
(全部確認する手間 >>> 初期不良で泣き寝入り。再度購入する手間とお金)
では楽しいNintedo Switchライフを♪
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